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ポスト団塊ジュニア考

本調査は、リクルート住宅総合研究所(以下、住宅総研)が2010年、2015年の住宅不動産市場に対するビジョン(見通し、展望)を考察したものである。この本では、既存のシンクタンクや業界の専門家が多数先行する、マクロ統計や市場規模などの予測・推計ではなく、あくまでカスタマーの未来を予測することによって、リクルート住宅総研の立ち位置を明らかにしたつもりである。
本調査において、我々は近未来の住宅不動産市場の主要カスタマーとして、団塊ジュニア世代とポスト団塊ジュニア世代に注目した。唯一「確かな10年後」である人口動態予測をもとに分析した判断である。
ところが、この世代に関してはフリーター、ニート、引きこもり、下流社会、希望格差社会、パラサイトシングルなどのキーワードが思い浮かぶように、若者バッシングともいえるネガティブな見方が多い。人口減少社会の到来という大きな環境変化とあわさり、経済の不安要素となっている。
そこで我々は、主にマスコミ報道ですり込まれたネガティブな若者像を疑うことからを始めた。この本における我々の最低限の目標水準は、次世代のカスタマーに対する一般的な”偏見”を正し、カスタマーをあるがままに受け入れるパースペクティブを獲得することとした。

文:主任研究員 島原万丈

世代の定義について
この調査の主役は「ポスト団塊ジュニア世代」。 彼らと、その一つ上にいる団塊ジュニア世代について、簡単にご紹介いたします。

「団塊ジュニア世代」とは、その名のとおり、団塊世代の子供である。
それが一般的な見方です。
しかし「下流社会」を書いた三浦展氏は、1973年〜1980年生まれの50%以上が団塊世代の子供であるという事実から、彼ら(1973年〜1980年生まれの人たち)を「真性団塊ジュニア世代」と名付けました。
本調査ではその説にもとづきながらも、独自の切り口をつくり、新たな世代像を描いています。

■団塊ジュニア世代:1971年〜1974年生まれ(2005年時点で、31〜34歳)※
第二次ベビーブーム世代として生まれ、物質的に豊かな時代に育った彼ら。
子供の頃から巨大なマーケットとして注目されていたが、その後、バブルが崩壊後、
就職氷河期を経験する。

※本来は、2005年末時点で31〜34歳だが、本調査では30〜34歳のセグメントを団塊ジュニア世代として分析しています。
■ ポスト団塊ジュニア世代:1976年〜1985年生まれ(2005年時点で、20〜29歳)
バブル崩壊の時には小学生〜中学生だった彼ら。
好景気や経済成長を、リアルに感じることのないままに育った世代。

そんなポスト団塊ジュニア世代は、以下の二つの世代によって構成されています。

■ 真性団塊ジュニア世代:1976年〜1980年生まれ(2005年末時点で、25〜29歳)
多くが団塊世代を親に持ち、不景気のただ中の、「失われた90年代」に思春期を過ごす。
一方で、女子高生ブームの真ん中にいた世代でもあり、ポケベルやプリクラ、たまごっちなど
、多くのヒット商品を生み出した。
■ Y世代:1981〜1985年生まれ(2005年末時点で、20歳〜24歳)
まさに、IT時代の申し子とも言える彼ら。
Windows95が発売された1995年、インターネット時代の始まりとともに中学生を迎え、
高校生の頃にはi-modeを手にしていた。
報告書
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